映画

シネマヴェーラで「喜劇・女売り出します」と「女生きてます・盛り場渡り鳥」。財津一郎と藤原釜足にうっとり。浦部粂子と釜足のツーショットには落涙。「女生きてます」の子供たちが金属を釣るドブ川の突堤でなべおさみと川崎あかねと藤原釜足が座って、立…

最近は森崎東特集で「生きてるうちが花なのよ」「生まれ変わった為五郎」「女は男のふるさとヨ」「特出しヒモ天国」「黒木太郎の愛と冒険」(以上再見)「ロケーション」。森崎監督と緑魔子さんのトークショウにも行く。緑魔子さんは可憐な感じだった。思っ…

「悪の神々」@アテネフランセ文化センター

ファズビンダーは女性をとにかく美しく撮ることにとても感動した。あとは月並みながら鏡で、これは「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」に尽きるのだろうけれども、オフュルスやサークや、もしかしたらドライヤーからファズビンダーへと続く流れにぼーっと思い…

「ランジェ公爵夫人」@岩波ホール

最初のほうのミサの場面で、ギヨーム・ドパルデューがひとりあらぬ方向に不自然に体をひねっているのにはっとする。それから外に出て石段にずるっと足をすべらせるところ(もちろんドパルデューが義足であるからなのだろうけど)。一組の男女の間での力の駆…

カール・ドライヤー特集@アテネフランセ文化センター

「怒りの日」。こちらは初めて見たのだけれど、衝撃的な素晴らしさ。アンネ役の女優さんが素晴らしく、暴力的なまでの緊張感に驚いた。シンメトリーな画面と、白と黒のコントラスト。ゲアトルーゼもそうだけれど、女性をこのように描ききるドライヤーはすご…

カール・ドライヤー特集@アテネフランセ文化センター

午後からは御茶ノ水に出てアテネでドライヤー2本。「奇跡」と「ゲアトルーズ」静かに深く感動。私は「ゲアトルーズ」がとてもとても好きだ。鏡に映るゲアトルーゼの凛として恐ろしいまでに孤独な姿の美しさ。

「アウト・ワン」5話〜8話@日仏学院

昨日に引き続き飯田橋。パリのporteに散らばって追跡するところなどワクワク。最後にフレデリックが撃たれて、ショートカットのウィッグから髪の毛がこぼれおちる美しさ!不在のイゴールとナゾのピエールの不在が埋められることなく映画は終わるのであったよ…

「アウト・ワン」1話〜4話@日仏学院

13時半から21時過ぎまで飯田橋で「アウト・ワン」見ていた。13人組をめぐる話で複数の登場人物が絡み合って、そこにパリという都市が格好の「舞台」となっていて、夢中になって見てしまった(本当は半分くらい寝るんじゃないかと思ってた)。

「接吻」&桃まつりpresents真夜中の宴@ユーロスペース

仕事の後に渋谷で映画。やっとこさ「接吻」見た。最初の豊川悦治が尻ポケットに金槌をいれて階段をのぼっていくところから半端ない緊張感だった。小池栄子のとても不気味な感じもとてもよかった。少し後半が饒舌すぎる気がしたのだけど。あとは死刑について…

桃まつりpresents真夜中の宴@ユーロスペース

お友達に誘ってもらって行ってきた。「きつね大回転」がとてもよかった。罠にかかったきつね=女が油揚げを食べているところや花嫁衣裳を着たきつねがなにやらわけのわからない言葉でしゃべるところなど、そこはかとなく恐ろしくて面白くて。パンにはさまっ…

「ゲームの規則」@ル・シネマ

仕事帰りに行く。冒頭、「アンドレ・バザンの思い出に捧ぐ」との献辞。狩の場面で待場に動物を追い込む杖の音が、またも「浜辺の女」や「コルドリエ博士」と響きあうよう。撃たれて転がる兎と最後のアンドレの場面が重なる見事さ(マルソーがオクターブに「…

「南部の人」、「この土地は私のもの」、「浜辺の女」@日仏学院

代休とって午後はルノワール3本。10年位前?のフィルムセンターでのルノワール特集以来の3本。たぶん。 「南部の人」では酒場での喧嘩シーンのほとんどdelirantな展開にうっとりした。助監督がオルドリッチなんだ。「この土地は私のもの」はチャールズ・ロー…

「夜顔」@テアトル銀座

最終日の最終回。映画についての映画でもあり、オリヴェイラのブニュエルに対する敬愛が伝わってくるようで、特に鶏が出てくるところ!には驚いて猛烈に感動した。あの東洋人の小箱も、なんていうかそこからブニュエルの映画(「昼顔」だけでなくメキシコ時…

「呉清源 極みの棋譜」@新宿武蔵野館

チャン・チェンのたたずまいが素敵だった。静かな画面からただならぬ雰囲気が感じられて、いささか圧倒された。

「牡丹燈篭」&「怪談せむし男」@シネマヴェーラ

仕事の後にシネマヴェーラ。中川信夫の「牡丹燈篭」はテレビ東京の「日本怪談劇場」の1本。新三郎が田村亮、伴蔵が戸浦六宏。下駄の音はここでも恐ろしげに響いていた。「怪談せむし男」は西村晃につきるのだけど、「館」の存在感もなかなかだった。玄関ホー…

川島雄三特集@フィルムセンター

夏前の大仕事終わり、午後代休。新宿でセールなど見た後に京橋に出てフィルムセンター。平日なのに混みこみのフィルムセンターでした…16時からの「州崎パラダイス 赤信号」。橋を渡らない映画、“州崎パラダイス”の中に入らない映画で、びっくりした。州崎パ…

川島雄三特集@フィルムセンター

「花影」と「雁の寺」を見に。「花影」は本が好きなので見たいと思っていたのですが、池内淳子がとてもよかった。「雁の寺」ってすごい完全犯罪っすね!最初のところで、肥溜めを小僧がさらう横で和尚が、というところがスゲー。

ロマンポルノ再入門@シネマヴェーラ

例外的に仕事が忙しいのです。 合間をぬって仕事後にシネマヴェーラで「桃尻娘」(橋本治の着てたガキデカnoセーターが羨ましい…)と「鍵」(違いが分かる男の観世栄夫ですよね、最近亡くなった?のビン底メガネずれまくり熱演にやられた。妻役の女優さん…

相米慎二「ラブホテル」@シネマアートン

夕方から下北沢まで出かけて相米慎二特集から「ラブホテル」。脚本が石井隆とは知りませんでした。感触はまさにその通りで、最後にクレジットタイトルを見た時にとても納得がいきました。最初のほうで、女の喘ぎ声が階段上から聞こえるところとか、空き部屋…

「切られ与三郎」&「弁天小僧」@新文芸座

日曜日から8連休のゴールデンウィークです。今日は池袋まで出かけて新文芸座で市川雷蔵特集から、伊藤大輔2本を見た。今こそ言いますが、「死んだはずだよお富さん♪」というのは、かなり昔のNHKの朝の連続ドラマの主題歌かと、ずーっと思ってました。死…

安藤昇のわが逃亡とSEXの記録@阿佐ヶ谷ラピュタ

不勉強で安藤昇という人のことを知らず、何となく全共闘とか極左の人の話かと思って見始めたのですが、愚連隊あがりのヤクザで映画俳優に転身した人なのですね。とにかく安藤昇ご本人が半端ない格好よさで(目つきがスゲー)、左頬の傷もホントならば、挿入…

「牝猫たちの夜」@ラピュタ阿佐ヶ谷

先週の祝日に働いたので代休。昨日に続き、阿佐ヶ谷まで出かけてラピュタで田中登追悼特集。68分とは思えない。最初に西口のロータリーのところ(「皆殺しの霊歌」に続く印象深い西口だ!)が映って、最後は安田生命のビルのあたりで、途中紀伊国屋のあたり…

ルビッチ「山の王者」@アテネフランセ文化センター

原題Eternal Love。ルビッチのサイレント映画で柳下美恵さんのピアノ伴奏つき。とにかくジョン・バリモアの異常な気持ち悪さに驚愕するのですが…。サイレントなのに「音」が随所で効果的に使われているところとか、映像の細部が細やかにつながっていくあたり…

ダニエル・シュミット「ベレジーナ」@ユーロスペース

シュミットの特集が今日までなのに気づいて出かける。20分くらい前に着いたらロビーに人があふれていてとても驚きました。近頃「スイスはおかしな国」という話を職場でしていたり、ちょうど16世紀くらいのスイス史を調べたりしていたのでタイムリー(?)。…