相米慎二「ラブホテル」@シネマアートン

夕方から下北沢まで出かけて相米慎二特集から「ラブホテル」。脚本が石井隆とは知りませんでした。感触はまさにその通りで、最後にクレジットタイトルを見た時にとても納得がいきました。最初のほうで、女の喘ぎ声が階段上から聞こえるところとか、空き部屋で突然にハエの羽音が聞こえるところとかとてもよかった。最近、佐々木丸美の「雪の断章」を貸してもらって読みましたが、これも石井隆の情動に限りなく添いながら映画としては全く別に成立してしまう、というのと同じく、原作の肌触りに限りなく近づいていく監督なのかなあと思いました。速水典子と寺田農という2人も素敵だ。小さい頃から寺田農佐藤慶が好きです…