[映画]「ダークナイト」@新宿ピカデリー

一度家に帰ってからふたたび新宿。ピカデリーというのは、ウェンディーズが1階にあって地下が薄暗い映画館だったところだよね?ピカピカ真っ白のシネコンになっていてとても驚く。MUJIもできてるしなー。ざわざわと人だかりがしていて、何かなと思ったら、プロモーションらしくジョディ・フォスターが階段のところでフラッシュを浴びていた。そして「ダークナイト」...とにかく冗長。そして、何というかもう”ヒーロー”の苦悩とかダークサイドとか、動機のない悪とか、どうでもいい。ハリウッド映画がこんなバットマンを描いてしまう!というようなこれみよがしのスタイルも、ジョーカーの造型も、9.11以降の商業主義にのっとった紋切り型でしかないと思わざるを得ないのだ。むしろ90分くらいの映画の中で、勧善懲悪のスーパーヒーローもののなかに本当に気味悪く“悪”の存在を痛感させるようなジョーカーを見たい。単純に、この話で別にバットマンが「ダークナイト」になる必然性はないだろうとか思ってしまうしな。しかし、ラスト近くまで「クライヨル」かと思ってたらknightなんだ。久々にゲイリー・オールドマンを見た。