[映画]「忠次旅日記」@東京国際映画祭

前日が休日出勤で夜は飲み、チケットを取っていたのをすっかり忘れていた。朝起きて、気づいたときには開場30分前くらい、あわてて支度して飛び出た。が、佐久間良子トークやら弁士をやるという歌舞伎役者の日本舞踊やら、ナゾの余興があったので、もっとゆっくりすればよかったよ...
全体を通して見たいという欲望を誘うのは勿論なのだけれども、断片なりとも見ることができる幸せを感じる。特に第三部「御用篇」がかなりの部分残っているということなので、見られてよかったと思った。沢田屋の主人が娘を斬って自分も果てて、忠次が捕り手と立ちあうところや、山中でぼろぼろの忠次が子供たちの幻覚を見るところなど鳥肌がたった。最後の最後に子分の1人に裏切られて土蔵に立てこもり、子分たちの必死の抵抗むなしく捕り手に踏み込まれ(戸が開閉するショット)、起きあがれない忠次が最後にはお品の手で縄をもらうというラストも素晴らしい。
大河内傳次郎は本当に素敵だなあ。「新版大岡政談」を見ることが出来たら!
終映後、納豆のお土産を配っていた(スポンサー?)。ナゾの多い東京国際映画祭...帰りがけにぴあで金曜のキム・ギオンのチケットを買った。