[映画]フランス映画の秘宝@有楽町朝日ホール

ロベール・ブレッソン罪の天使たち」Les anges du péché
再見。でも細部は全く忘れていたのだった。シナリオにジロドゥー。冒頭の、刑務所から出所する女性を修道院まで移送するところはまるでフィルムノワールみたいで驚く。アンヌ=マリーとテレーズを軸に修道院内でのドラマとカタストロフ、ブレッソンの演出はすごいなあと思うばかり。最後の、修道女から修道女へとpoliceと口々に伝えられるところからテレーズが彼女たちの間を抜けて警察が待つ階下に降り、差し出した腕に手錠がはめられるラストシーンまで圧巻の美しさ。
ジャック・ドワイヨン「誰でもかまわない」Le premier venu
当日券を買って見る。コスタとカミーユとシリルの3人の関係性とバランス、作用と反作用が肝心なのだろうなと思いつつ、それを追いきれずに、ところどころ退屈してしまう。と、また引き戻される(不動産屋を襲ってからの逃避行、そしてシリルを連れて鴨撃ち小屋?までたどり着くところ)。コスタとカミーユの身長差が絶妙と思った。コスタ役の人はちょっとピエール・クレマンティみたいな感じでよいかも(小さいけど)。