[見る]夏目漱石展@江戸東京博物館

photogramme2007-10-23

土曜日働いた代休。行こうと思っていた漱石展のため両国にでかける。平日ならば、と思ったのだけれど結構混んでいた。原稿やらメモ類やら、じっくり見たいものが多いのでどうしても展示室内は渋滞しがち…原稿や蔵書はもちろん、日記とかメモとか手帳などを見るのが楽しい。渡英にあたっての荷物のメモとか、弟子に貸した金の帳面とか。ずっと前にポンピドゥーでのバルト展で見た、日本滞在中のメモ書きなどを思い出した。その人の手が、この文字をこの紙に書き付けたのだなあと思うと不思議な感じ。
ベルグソンの「時間と自由」についての、”文学作品に美しいという思いを抱くことはあるが、論理的な文章をこれ程美しく感じたことはない”(間違っているかも)というような書き込みがあるのが印象に残った。
落語に関する展示や虞美人草浴衣の売り出し記事なども面白かったな。作家遺愛の品とか生原稿とか、そういうものに対するフェティッシュな思い入れはないけれども、エクリチュールを指向している数々の展示物を見てまわるのはとても楽しい。
帰りにグッズ売り場でハガキを買う。マグネットとかメモ帳とか関連グッズも沢山あったけど、驚いたのは「漱石付けヒゲ」。社会科見学の中学生とか買いそう…