[映画]フレデリック・ワイズマン「チチカット・フォリーズ」、「学校」@アテネフランセ文化センター

午前中に健康診断をうけて、午後からお茶の水へ。はじめて見るワイズマン。「チチカット・フォリーズ」は収監者も医師も看護士も誰も彼もが自分が思い込んだ役割を演じているように思われてきて、正常/異常という区別がまったく揺らいでしまうのだ。だから、最初と最後にお遊戯会(?)のシーンがあっても、それはフリークスとしての収監者を見せ物じみた枠で見せるというよりは、この世界自体をまざまざと見せつけているのだと思った。チチカット・フォリーズという名のキャバレとしての世界。「学校」もそうなのだけど。そして、ワイズマンの映画には紋切り型が一切出てこないのだと思った。
しかし、一般社会人にはつらいアテネのタイムテーブル...
映画の後は神保町方面に歩いて、柏水堂でケーキを買い(トリオシュークリームとレモンパイとタルトフリュイとアップルパイにイチジクのケーキ)、ランチョンでビールとビーフパイ。お茶の水や神田や神保町は小さい頃から父親に連れてってもらったり、お土産に持って帰ってくれるスイートポーズの餃子なんかや、塾や予備校に通ってたせいもあって、とても自分にとって親しい感じがするのだけど、そこを今、ひとりで勇気を出して行ってみたり。ちょっとお邪魔します、という気持ちで。