[映画]フランソワ・オゾン「5x2」

近所のツタヤの200円レンタルの日に、字幕の勉強にもなるようなものをと思って物色するのですが、品揃えがイマイチの上に棚の並べ方がよく理解できないので大変です。ざっくりと「ドラマ」とされている棚に「遊星からの物体X」があったり、ラブコメっぽい並びに「内なる傷痕」があったりするので大混乱です。そんな中から「5x2」(邦題は少し恥ずかしい気がする)。オゾンはよいと思ったことがなく、ファズビンダーの原作とか50年代メロドラマばりの衣装に室内推理劇etcとか心躍る前情報に比して観たあとの不満感と未消化感がいつもあったのですが、France2での夜9時からの2時間弱ドラマ枠と思えばよいのだと思い至りました。驚いたのはヴァレリー・ブルーニ=テデスキが、最初のシーンでは大丈夫か?と思うくらい立派な疲れた中年女然としているのに、最後の「出会い篇」部分ではとてもフレッシュだったこと...これが遡行的な時間の流れにしたキモでしょうか。旦那役のほうはめっさオヤジ→若返るになってるので、ここらへんが分かれ道だったというオチもあるのか。